ポイントレースは、自転車競技のトラックレースで行われる種目の一つです。競技内容は、20人から30人程度の選手がバンクを周回し、規定の距離を走りきった時点で最も獲得したポイントの多い選手が勝利となります。仮にポイントが同数だった場合は、最終周回のフィニッシュラインの通過がはやい選手が上位となります。スタートはローリング形式が採用されており、各選手がバンクを1周したあと号砲が鳴らされ、レースが始まります。

ポイントレース 自転車 トラック

ポイントレースの最大の特徴は、なんといってもポイントの加算方法です。単純に周回ごとにポイントが積み上げられているわけではなく、バンクの周長に応じて決められるポイント周回(中間スプリント)でフィニッシュラインを通過したのがはやい順に高いポイントが加算されていきます。ただし、メインの集団から抜け出し、1周してふたたび集団に追いついた場合、つまりメインの集団を周回遅れにした場合にはボーナスとしてより高い得点が加算されます。このため、長距離が得意な選手が実力通りに勝つとは限らず、大会ではときに大番狂わせが起こります。これがポイントレースの大きな魅力です。

ポイントレースは、独立した種目として行われる場合と、オムニアムと呼ばれる種目の中で行われる場合があります。国際自転車競技連合(UCI)主催の世界選手権大会ではどちらの形式でも開催されていますが、オリンピックでは2008年の北京大会を最後に独立した種目としては行われなくなりました。

UCI主催の大会では、独立種目では男子エリートは40km、女子はエリート25kmで行われています。250mバンクで換算すると男子はバンクを160周、女子は100周をすることになります。中間スプリントは10周おきとなっており、上位4人の選手に通過順に5・3・2・1の各ポイントが加算され、メインの集団を周回遅れにさせることに成功した場合は20ポイントが加算されます。オムニアムの中で行われるポイントレースについては得点加算のルールは一緒ですが、距離が男子エリート25km、女子エリート20kmとすこし短くなっています。

日本では国体や全日本自転車競技選手権大会をはじめとした主要な大会で正式種目として採用されており、この種目の歴史は古いです。過去に優勝した選手の中には、後に自転車競技の世界で国内トップの選手として活躍するようになる者や、競輪界に飛び込んでいく者が少なくありません。