自転車競技には様々なものがありますが、ロードレースにおいて行われるトラックレースのシリーズ戦の一つが「UCIトラックサイクリングワールドカップ」です。

通常はトラックワールドカップと略されていて、このシリーズ戦の各種目において総合優勝を果たした選手には白ジャージが授与されて、世界選手権においてそのジャージをきて参加することが認められています。

このようなシリーズ戦などを含め、サイクリストに重要となってくるのが持久力などの体力的な要素です。より速く長く走るためには基礎的な体力要素と、高度の体力要素の両方が必要となってきます。

基本的な体力要素としては「持久力」「筋力」「効率」が必要で、高度体力要素としては「筋持久力」「無酸素持久力」「スプリントパワー」が求められます。高度な体力要素を向上させるためには、基礎的な体力要素を伸ばしていくことが重要です。

サイクリングに重要なのが、持久力です。持久力をつけることによって、疲労の発生を遅らせることができるためロングライドやレースを完走するためには必要不可欠な力と言えます。距離がなくなればなるほど重要となってくる力で、持久力が高まれば脂肪を効率よく燃やせるようになり、糖質を節約することにも繋がります。スプリントで勝負するときでもゴール付近までの長い距離を走る必要があるため、持久力は求められます。

持久力は鍛えるのに長い時間を要します。持久力を伸ばすためには、自分がどれだけ走ることができるのか基準値を知ることから始めます。一度60km程度走ってみて体の疲労や不具合を把握して、次に走る時には距離を5〜10kmほど伸ばしていきます。少しずつ距離が伸びていけば、徐々に持久力をアップすることが可能です。

持久力を強化したいというのであれば長距離の心拍トレーニングを取り入れていきます。これは最大心拍数の60〜70%程度を長時間維持しながら続けるというメニューになります。この状態維持しながら長距離を走ることによって、持久力に必要な心肺機能を強化できます。

このトレーニングを行う場合には、できる限り平坦な地形を選んで走ることがおすすめです。この心拍数を維持したまま長距離を走ることで持久力を鍛えるトレーニングですので、アップダウンが激しく心拍数が激しくなってしまう地形を避けて、平坦で淡々とトレーニングしていくことがポイントです。
また、インターバルトレーニングを週1回程度行うのもおすすめです。