例年5月に開催される様子から、シーズンが開始される気運がますます高めるきっかけになっている自転車レースであり、名称からGiroと呼ばれて親しまれています。ロードレースと言えばフランスで行われるレースも同様に高い知名度がありますが、名称にd’Italiaと付いているようにイタリアはもとより世界的にも高い知名度を誇っていますし、歩んできている歴史も100年間を超えています。

ジロ・デ・イタリア|サイクルロードレース

Giroが特徴的なのはシーズン中に定期的に行われるグランドという形式である様子で、自転車のレースは1日もしくは5日間といった短期間の日数で行われる事例が多いのですが、Giroは1ヶ月間近い日数を要する上に総走行距離が3000kmを超えます。3000km以上もの長距離を1ヶ月間に近い日数で走破するという特徴から、短期間で開催されるサイクルレースよりも様々なドラマが生まれやすいですし、大会の模様を楽しむファンにとっても長い間日々の楽しみが得られます。そして、長距離を走破するツアーがシーズン中に複数開催されるものの、Giroが特徴的なのは他の大会よりも山岳地帯が多い事です。

d’Italiaという名称からイタリアが有する特徴的な道をコースとして採用する機会が多いのですが、イタリアは起伏が激しい道が豊富なので、ツアーのコースに取り入れた際には山岳地帯を走行する機会が多くなり、数ある自転車のレースの中でも唯一無二の存在感を誇り続けています。

そのため、一言でロードレースと言っても参加している選手達の中には平地が得意な選手や山岳地帯が得意な選手など分かれているので、Giroは山岳地帯が得意な選手が活躍しやすい環境が整っています。例年開催されているからこそ2021年もしっかりと開催されましたし、ファンをますます魅了するきっかけになったのが初戦に用意されたのがタイムトライアルであったためです。

タイムトライアルは通常のステージとは異なり、個々が専用の自転車に乗って定められたコースを走破した記録を競い合う事を指します。初戦にタイムトライアルが用意された事で、以後本格的に始まるロードレースの順位を決めるきっかけになりましたし、タイムトライアルが得意な選手が活躍した事により、以後のランキングの変動を目にするのが楽しむなるといった特徴もあります。さらに、今日ではロードレースの結果はもちろん裏側なども撮影し投稿してくれる事例も多いので、各チームや大会の投稿を熱心に楽しむファンも多いです。