自転車を使用して競い合う競技は、国内外の様々なところで行われています。一般のものと比較するとより軽量で軽快な乗り心地のものが使われていて、競技場のトラックや一般公道などで競技者たちが走行します。そのような自転車を用いた競技のなかでも、世界規模のレースの1つはUCIが主催する、自転車競技世界選手権大会です。UCIとは国際自転車競技連合のことで、自転車の競技に関する国際的な競技連盟です。現在、本部があるのはスイスで会員は世界の174の国と地域に存在しています。歴史は古く、設立されたのは1900年のことでした。

2023年UCI自転車競技世界選手権大会

そのようなUCIの自転車競技世界選手権大会は、2023年の8月にも開催されることが予定されています。場所はスコットランドで、7種類ものレース種目があるのが特徴です。これまでも世界的なUCI開催の選手権大会はおこなわれてきましたが、それらと比べると最も大きな規模となることが考えられています。というのも7つの種目のレースが同じ大会で行われることは、史上初となるからです。7種の競技のうちの1つは、舗装された一般の道路を走って競うロードレースです。世界規模の国際大会であるため、国や地域単位で結成されるチームが出場します。優勝すると、アルカンシェルジャージと呼ばれるものが贈呈されるのが特徴です。

これは五大陸を表す、5色のストライプがあしらわれたジャージです。襟や袖、それから胴の部分に青と赤、それに黒と緑のストライプがあるデザインです。世界一であることを表すアルカンシェルジャージを手にすることはは、UCIの世界選手権の自転車競技の参加者にとって最高の栄養であるため、アスリートたちはこの価値の高いジャージを目指してレースを競います。計7種目あるこの自転車の国際大会では、ロードレースのほかに競技場のトラックを周回して競うトラック競技も行われます。さらには急な坂や段差のあるところを走り抜けるマウンテンバイクでのレースや、バイシクル・モトクロスとも呼ばれるBMXでのレース、さらに披露する技で競うBMXのフリースタイルのレースも熱い種目です。そのほかにも、2023年のUCI主催のこの大会では自転車に乗ったままで障害物を越えるトライアルと、室内自転車競技のインドアサイクリングも開催されることになります。最近ではこの大会のイベントロゴマークも発表され、2023年の大会の開催に向けて期待が高まっています。