スプリント

自転車競技のトラックサイクリングは、文字通りトラックレースの1競技で、いわゆる競輪もその内に含まれるのが特徴です。トラックレース場のことを自転車競技場、あるいは競輪場と呼ぶことからも、競輪は切っても切り離せない関係だといえます。

トラックサイクリングの競技は細分化されていて、例えばスプリントという競技が注目を集めています。
スプリントは2人で所定周回を競い合うもので、レースにおける位置取りや駆け引きが魅力的です。
この競技はオリンピック種目にもなっていますから、それだけスポーツとしての魅力が強く、多くの人達に認められていることが窺えます。個人競技なので実力差は表れやすいですが、思い掛けない展開を見せることもあるので、最後の最後まで目が離せない競技です。日本では、元競輪選手の中野浩一さんが世界自転車選手権で10連覇を達成したことから、知名度が高まり認知されるようになりました。

スプリントにはチーム戦もあって、オリンピックでは男子と女子の競技に分けられています。男子チームスプリントは1チーム3人、女子は1チームあたり2人で、1周を回る毎に先頭の選手がコースから外れます。先頭は風除けの役割を担いますから、最終までに風の抵抗を避けつつタイムを維持して、ペースを落とさずにフィニッシュすることが重要です。チームスプリントの勝敗は、最後にフィニッシュする選手のタイムで決まるので、チーム力が結果を左右するわけです。一般的なサイクリングのイメージからすると、競技競技のスプリントはまさにスポーツで、個々の力と組織力がぶつかり合うものです。

実は、トラックサイクリングにはケイリンと呼ばれる競技も、オリンピックの正式種目になっています。ケイリンは日本発の競技で、公営競技の競輪の名前がそのまま英語圏でも使われている形です。競輪自体は海外でも認知されていて、それが日本生まれの競技として認められたわけです。オリンピックのケイリンは6人以上で競い合うもので、風除けの先頭誘導員と共にレースがスタートします。ただ、使用する自転車は競輪用とは異なりますから、日本の競輪選手が有利とは限らないです。ケイリンという名前はつけられているものの、競輪とは似て非なるもので、あくまでも競技のルーツがあるというだけです。いずれにせよ、トラックサイクリング競技は多様化しており、スプリント競技人気が高まりつつあるといえるでしょう。