

規定距離をいかに速く走り抜け、最速タイムをたたき出すかで競う競技。
1名ずつスタンディングスタート形式(停止状態から)で行なわれ、平均時速は58km前後。競技者同士の駆け引きや競り合いはないものの、コンマ1秒を決定するコース取りや、己と向き合いひた走るその姿はみどころのひとつ。男子の1kmでは1分の壁を(平地で)いつ破れるか注目。
1996年アトランタオリンピックで十文字貴信選手が日本人初の銅メダルを獲得。現在の日本記録保持者は男子プロの伏見俊昭選手。


2名の競技者が同時にスタート。トラックを2周または3周し、どちらが先にゴールしたかで勝敗を決定する。最初の半周はインからスタートした選手が先行しなければならないが以降は先行すると後ろから動きを読まれたり、風よけに利用されるなど不利になるため互いにけん制し合う。時には相手選手を先に行かせる為にコース上で止まっているように見えるほどスピードを落とすこともある。それが「スタンディング」や「スタンドステイル」と呼ばれるものだ。
そして最後の200mはスプリントの名のとおり爆発的なフルパワーを発揮しゴール前を全力疾走する。この競技の最大の見せ場だ。
レース前半、後半ともにそれぞれみどころは満載!!自転車競技の花形種目と言われている。
1984年ロサンゼルスオリンピックで坂本勉選手が銅メダルを獲得。中野浩一選手が世界選手権で前人未到の10連覇という記録を樹立。未だにこの記録は破られていない。


3名1組の2チームがトラックのホーム・ストレッチとバック・ストレッチからそれぞれ同時にスタート。スタート後3名の選手は縦一列に並んで走行し、1周終えるごとに先頭選手が抜け、2番手、3番手の選手が次々と先頭になる。3周目の最終走者がゴールしたタイムで勝敗が決定。
第一走者のスタートダッシュが勝敗の行方に大きく影響し、スタート直後からスピーディーなレースを展開。第二走者はそのスピードをさらに加速し、第三走者はそのスピードをどれだけ維持できるかと、それぞれの役割が決まっていて、チームワークが何よりも大事。チームワークと高速感を楽しめる人気種目。
2004年アテネオリンピックで長塚智広選手・伏見俊昭選手・井上昌己選手のチームが銀メダルを獲得。


日本発祥の「競輪」が世界に広まり「ケイリン」となって2000年シドニーオリンピックからはオリンピック正式種目に。6~8名の競技者が一斉にスタート!距離は2000m。風よけのために先頭を走るペーサーは時速30kmからペースを上げ、ペーサーが抜けるまでには時速50kmに到達。後続を走る競技者はそれまではペーサーを追い越すことはできない。ペーサーが退避してからレースは一気にヒートアップ!時速70kmものスピードで競技者の一群がゴールになだれ込むシーンはまさに圧巻!!ベストポジションをキープするための駆け引き、勝負を仕掛けるポイントなど選手ごとの頭脳戦にも注目。
2008年北京オリンピックで永井清史選手が「ケイリン」では日本人として初の銅メダルを獲得したことは記憶に新しい。


2名の競技者がトラックのホーム・ストレットとバック・ストレッチからそれぞれ同時にスタートし、お互い半周先にいる選手を追い抜くか、追いつかない場合は所定の距離を完走し、そのタイムで勝敗を決定。男子は4km、女子は3km、男子ジュニアは3km、女子ジュニアは2kmで行う。
相手を追い抜くと勝ち。ということでこの名が付いたが、実力が伯仲している選手同士ならばよほどのトラブルがなければ追いつくことはなく、タイムトライアルの性格が強い。
選手同士の力の差が大きいほど、またトラックの周長が短いほど追抜きが起こりやすくなる。追い抜きの基準は両選手の自転車のクランク軸が並んだ時点。


4名1組の2チームがトラックのホーム・ストレッチとバック・ストレッチから同時にスタートし、半周先を走る相手チームを追い抜くか、追いつかない場合は4kmの完走タイムで勝敗を決定。スタート後4名は縦列走行をし、風圧による減速と疲労を避けるため、順番に先頭を交代しながら走る。追い抜きの基準は両チームの3番目の選手のクランク軸が並んだ時点、追いつかない場合は3番目の選手の前輪がフィニッシュラインに到達した時点でタイムを計測。
交代は先頭選手が走路の右側によけ、カントの落差を利用しチームの最後尾に付く。この時前の走者と間が開き過ぎてはスリップストーム(ぴったり後ろについて空気抵抗を少なくすること)を有効に使えないが、近づきすぎれば接触事故になりかねない。カッコイイだけでなく高度なテクニックが要求される場面なのだ。


20名~30名の選手による長距離(男子最高50km以下)レース。決められた周回ごと(2kmごとが多数)に1位~4位通過の選手にそれぞれ5点、3点、2点、1点のポイントが付与される。また周回遅れの選手を追い越した場合には通常ポイントとは別に高ポイントが付与されるが、追い越した選手は先頭ではなくなり、追いつかれた集団の先頭選手が先頭に切り替る。それにより、先行した選手は他の選手より多くの周回を走行することに。最終的には獲得したポイント数で順位が決まり、最初にゴールを通過しても途中ポイントを獲得していなければ勝者にはなれない。ポイント数が同じ場合はトップ通過の回数が多い選手が勝ち。


2人1組の複数チームが参加して行われる。ルールはポイントレースと同様に規定周回ごとに1位から4位通過のチームにポイントが付与され、そのポイント数で勝敗を決定。2人の選手は交代でレースに参加し、もう一方の選手はステーヤーラインより上方をゆっくり走り体力の回復に努める。名前はニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで人気種目であったことに由来。
長距離レースはわりと単調になりがちだが、この競技は非常にスリリングだ。その理由は選手同士の交代の瞬間に凝縮される。レースに参加中の選手が休憩中の選手へ合図をおくり、タッチをすることで自由に交代できる。その際、手をつなぎ交代する選手を前に押し出すようにしたり、腰を押すなどして加速をつけるなどパートナー同士の様子も楽しめるポイント。


10数名程の選手によるサバイバルのようなレース。
ローリングスタートの後、規定された周回ごとにスタート/フィニッシュラインを最後に通過した選手が失格。これを最後の1人が残るまで続ける。ライン間際の争いは残り選手が少なくなるほどに激化し、余裕を持って走っていたとしてもライン間際で抜かれるコトも。最後の1人になるまで長く速く走る力と、優位に立つポジショニングなどあらゆる能力が求められる競技。

現在の個人スプリントのことを以前はスクラッチ(プロ・スクラッチ)と呼んでいたが、これとは別の競技である。イメージとしては中距離のケイリンといったところだろうか。
スタートは選手の半数がスプリンター・ラインに一列に並び残りの半分の選手は外柵につかまった状態からフライング・スタート方式で行なう。距離は15km。一番最初にゴールした者が勝者となる。
ケイリンと異なるのはスタート方法だけではなく、ケイリンではおなじみのペーサーも存在しない。オリンピックの正式種目ではないが、トラックレースの中では人気種目で世界選手権が行なわれている。